感謝の気持ちを、今日は伝えます

娘からの両親への手紙

お父さん、お母さんへ
感謝の気持ちを、今日は伝えます

昭和57年9月20日、お父さんとお母さんのもとに私は産まれました。
身長50㎝、体重3950g なんて大きな赤ちゃんでしょう。
これまでの人生で大きかったのは、この時だけだったかもしれません。

小さい頃の思い出

小さかった私。
小学生の時はいつも友達を見上げていました。
食べることが嫌いで、
小さな茶碗に盛られたご飯を平らげるのも一苦労でした。
中学に入る頃は、周りの友達より顔一つ分くらい小さくて、制服も一番小さいサイズ。背が伸びなかったどうしよう…。
当時はそんな悩みを抱えていましたが、部活に入り、いっぱい食べて、いっぱい運動していたら、いつの間にかここまで成長しました。大きくはないけれど…。
今は好き嫌いもないし、食べることが大好きです。

小学校低学年くらいまで、私はとても消極的で
物事をはっきり言えない子だったのを覚えていますか。
「いいよ」「どっちでもいいよ」が口癖で、「いやだ」という言葉を口にすることはなかったと思います。
良く言えば穏やかな子だけど、意思を伝えるのが下手な子でした。
ただ、自分の決めたことはやり遂げるという芯は昔から持っていて、
習字、そろばん、ピアノ、勉強、学校生活での色々なこと、何に対しても頑張っていたような気がします。
穏やかな性格の中に秘めた闘志なのかな。
負けず嫌いだったのでしょうね。
いつからか、だんだん自分の意思をはっきりと言えるようになり、今の私になりました。

私のやりたいことを全てやらせてくれた
お父さんとお母さん。
高校は私立がいい、吉祥女子高校に行きたい。
中3の時、高校見学に行き、吉祥の校風に一目ぼれしました。
希望通り受験させてもらえて、通うことできました。
高校2年生の時には、語学研修でアメリカに行きたい、ホームステイがしたい、そんな願いも叶えてくれました。
高3の時に友達と大学巡りをして、中大のキャンパスに憧れた私。それも希望通りに。
自分の進路について、自由に全て私の思う通りにさせてくれて、友達にも恵まれ、私は楽しい学生生活を送ることができました。
お父さんとお母さんが一生懸命働いてくれていたおかげです。感謝しています。

お父さんへの感謝と思い出

顔も性格も私はお父さんに似ていると自分でも思います。
喜怒哀楽が激しい所が特に。
お父さんほどではないけど、私も頑固で短気です。
でも、楽しい時は人一倍笑顔になります。
お酒の飲みっぷりも父親譲りなのかな。
普段は口うるさいけど、お世話好きなお父さん。
セレナのガソリンが無くなりそうになれば入れてきてくれるし、
車が汚れていればいつの間にか洗車してくれている。
私の苦手な日曜大工的なことを器用にやってくれるし、なんだかんだ言っても、私は頼りにしていました。
今までありがとう。

お母さんへの感謝と思い出

常に私を気にかけていてくれたお母さん。
私に何かあると、いつも助けてくれました。
小学生の頃、学校から帰ってきた私の様子で何があったのか悟り、すぐに対応してくれたことを覚えています。
何かあればいつもお母さんに相談していた私。
大人になった今でも、嬉しいこと、辛いことがあったら、つい話してしまいます。
どんな時でも、私のことを理解し見守ってきてくれてありがとう。

学生の頃も社会人になってからも、ずっとお母さんには頼りっぱなしでした。
朝起きればお味噌汁があって、お昼に役場から帰ればご飯があって、帰宅したらお風呂が沸いていて、お母さんの料理はとても美味しくて、毎日至れり尽くせりでした。
加藤家は本当に居心地がよかったです。
だからお嫁に行くのが遅れちゃいました。
なかなか嫁に行かない私のことが、さぞかし気掛かりだったことでしょう。ごめんなさい。
そんな私が、ついに自立です。
お料理は上手でないし、家事も手際よくできないけれど、なんとか頑張っていこうと思います。

生まれてから一度も親元を離れたことがなかったので、人より何倍も甘えてばかりで、わがまま言いたい放題だったけど、
言葉では言い尽くせないほど、たくさんの愛情の中で育ててくれたお父さんとお母さんに心から感謝しています。
温かい笑いの絶えない家族に囲まれて、のびのびとここまで育ててくれて、私はこの家が大好きでした。

これからの抱負と家族への感謝

親孝行なんて何もできなかったけど、これから二人で明るい家庭を築いていくことが、これから私にできる親孝行だと思っています。
お父さん、お母さん、体に気を付けて、いつまでも元気で長生きしてください。

最後に、私を産んでくれてありがとう。
今まで大切に育ててくれて本当にありがとう。

 

小さい頃からの思い出とか両親への感謝の気持ちが伝わる手紙です。今までのエピソードなど書いたりこれからの生活など豊富も入れながら。