両親とお兄ちゃんへの感謝の手紙

お父さん お母さん
今日までの28年間、本当にありがとうございました。
面と向かって感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしいので、この本で「ありがとう」を言わせてください。

この数ヶ月、結婚式や新生活の準備などいろいろとお世話になりました。
慌ただしい日々だったよね。ごめんね。
でも私にとっては、家族の温かさをすっっごく感じられる大切な日々でした。
お父さんもお母さんも、本当は思うことたくさんあるはずなのに、笑顔で送り出してくれて。ずっと見守ってくれたお兄ちゃんも受け入れてくれて。
私は本当に家族に恵まれてしあわせです。ありがとう。

お父さんへ
小さい頃、2人の結婚式の写真を見せてもらったときは、なんだかお父さんとお母さんの若い姿が不思議で仕方がありませんでした。
まさか同じように紋付と白無垢を着て、自分が結婚する日がくるなんて考えもしなかったよ。
しかもお父さん似と言われて育ってきたけど、白無垢姿になったらどことなく
若いときのお母さんにそっくりなようにも思うのだけど、どう?

お父さんは、子どもの頃ほとんど単身赴任をしていたね。
せっかく帰ってきたのに今度は私もお兄ちゃんも家を出た後で。
一緒に同じ家に住んでいた時間は他の家族と比べると短かったかもしれないね。
でもね。短いぶん、「一緒にいられる時間はなるべく濃く」という両親の努力のおかげで、私は無事家族が大好きな娘に育ちました。
お父さん、家族と離れての生活大変だったよね。
家族のためにがんばってくれていたこと、小さいなりに私はずっと感じてきました。いつも見守ってくれてありがとう。
お父さんは私にとって、頑固だけど本当に優しいお父さんでした。
お父さんとお母さんの夫婦の絆を身近に感じて育ったから、2人みたいな夫婦になれるように私もがんばれるような気がするよ。
いつまでも二人仲良く、私の理想の夫婦でいてね。

お母さんへ
若いね(笑)それにお兄ちゃんも私もちっちゃいね。
お母さんは、私よりずっと若いときに結婚したし、実家から離れて結婚生活をはじめたし。小さい子ども育てながら、お父さんとも離れ離れで生活して、
時には父親役までやってくれて。
おしり叩かれて壁に必死につかまる私を引っ張って、玄関の外に出して怒ってくれたこともあったね。
でもいつもお母さんはお兄ちゃんと私の味方でいてくれたね。
いつも一生懸命に子どもたちのために愛情を注いでくれていたね。
大人になった今でも、同じ女性として尊敬しています。

大人になってからは、2人でいろんなところに行ったね。
都内見物、京都・大阪、清里、神戸、軽井沢。次はどこにしようか?
お父さんがお休みとれたら今度は一緒に連れて行ってあげる?(笑)
私は、お母さんとこんなに仲良くいろんなところに行けて本当にうれしいです。
お母さんとはケンカもするし大笑いもするしね。お母さんは私にとって最高の母であり、女性としての先輩であり、女友達です。
これからも色んなこと教えてね。

2006年にお兄ちゃんが結婚して、私にも待望のお姉ちゃんができました。
お兄ちゃん子で小さい頃から「お兄ちゃんと結婚する」とか「お兄ちゃん以上の人とじゃなきゃ結婚しない」と言っていた私にとって、うれしいけどさびしい
そんな複雑な気持ちだったことを覚えています。もしかしたらお父さんもお母さんも今、そんな気持ちでいてくれているんじゃないかな。

家族が増える喜び、ありがたさをお兄ちゃん夫婦が教えてくれました。
私はみんなにいつも心配かけてばかりの末っ子だけど、いつかこの結婚で家族が増えた喜び・幸せを家族に届けられたらうれしいです。

お父さんとお母さんと、ホテルで撮影したこの時の気持ち。
私は一生忘れないで大切にしようと思います。二人の複雑な気持ち、すごく伝わっていました。
お父さん、話を盛り上げてくれてありがとうね。さすが営業マン。
「昼間のパパ」の顔をみれた気がするよ。
お母さん、体調がよくないのに無理して来てくれてありがとう。
自分が緊張しつつも、娘に恥をかかさないようにと気遣うお母さんの気持ち、すごくうれしかったよ。

なんだか未だに、これまで別々だった家族が1つの家族になっていくということが不思議です。でも私にとってはこの写真が新たな人生の1ページ。

一生懸命に自分たちなりの家族の形をつくっていかなきゃと思っています。
でもまだまだ未熟な2人だから、見守ってくれるとうれしいです。
何かあったら依頼してね。これからも近くにいるから、いつでも呼んでね。
これからも娘として、ずっとよろしくね!

 

両親だけでなく兄弟との思い出と感謝の言葉など入れる事も大事ですね。